Legal & General Group Plc2026-Q2
米国株に1億ドル超の投資裁量を持つ機関投資家は、四半期ごとにSEC(米証券取引委員会)へフォーム13Fを提出し、四半期末時点のロングポジションを開示することが義務づけられている。リーガル・アンド・ゼネラル・グループ(Legal & General Group Plc)の2026年6月30日終了四半期分の提出ファイルは3391銘柄の保有を列挙しており、その中の上位30変動は、13Fの読み方を学ぶ絶好の教材になる。
**13Fは四半期末のスナップショットであり、リアルタイムの解説ではない。**四半期最終日に保有していた米国上場証券のロングポジションを、株数と評価額つきで列挙するのがその内容のすべてだ。空売り、債券、現金、そしてスナップショット日以降の取引は一切含まれず、提出は最大45日遅れるため、読んでいるのは常に過去の記録である。今回のスナップショット日は2026年6月30日。規模も見どころで、保有銘柄数は3391と前期の3362から増加、回転率は0.193125と前期の0.158136から上昇しており、より多くのポートフォリオが入れ替わった四半期だったことが数字から直接読み取れる。
アクション欄が、新規の賭けと既存ポジションを区別する。new_buyはその銘柄が初めて登場したこと、addはすでに保有する銘柄の買い増しを意味する。今四半期の上位30変動にnew_buyは一件もなく、大きな動きはすべて既存保有銘柄の上で起きている。実際の買いは見慣れた名前に向かった。KLACは+$1.50Bの増加(組み入れ比率0.35%から0.63%へ)、MRVLは+$1.19B(0.13%から0.36%へ)、TSLAは+$1.03B(1.74%から1.78%へ)。このほかWDC、SNDK、STX、TXNも買い増しされている。
**売り減らしはポジションを縮め、全量売却は消し去る。**HONがこの提出ファイルで唯一の全量売却だ。3月31日時点で$792.1M(組み入れ比率0.18%)を保有していたが、現在はゼロである。売り減らしははるかに一般的で、最も読み取りやすいのは評価額が売りとともに目減りするケース——上位30変動のうち4行がこれに当たる。XOMは-$1.07Bの減少(0.76%から0.46%へ)、CVXは-$628.4M、NFLXは-$715.8M、PLTRは-$607.2M。株数が減り、金額も減る。それが素直な売りだ。
**罠:売り減らしたのに評価額が増える行。**上位30変動のうち17行がまさにこれだ。報告される評価額は株数と株価という二つの変数を織り込んだもの。四半期中に株価が大きく上昇すれば、売却した分の価値を株価上昇が上回るかぎり、残したポジションの期末評価額は3月末の全体評価額を上回る——途中で株を売っていても、だ。メガキャップテック勢はまさにこれだった。MUは売り減らされたにもかかわらず+$5.91Bの増加。株価上昇が売却分の価値を上回った結果であり、これは買いではない。AMD(+$4.09B)、NVDA(+$2.28B)、AAPL(+$3.00B。組み入れ比率は6.35%から6.35%と横ばい)も同じ構図だ。GOOGL、AVGO、LLY、UNH、CAT、PANW、CRWD、GLW、INTC、AMAT、LRCX、CSCO、AMZN、GOOGにも同じ現象が及んでいる。いずれも株数は減らされた(実際の売り)ものの、株価上昇が売却分の価値を上回ったため評価額は増加した。たとえばGOOGLは+$2.44B、AVGOは+$2.04Bの増加だ。判断の拠り所はアクション欄であり、評価額欄単体では決してない。
unchanged(変更なし)が意味すること——そして今回それが上位にないことの意味。unchangedは株数が一切動いていないことを示すラベルであり、この行の報告評価額の変化はすべて四半期中の株価変動による受動的なドリフトだ。ポートフォリオの意思決定ではない。今四半期、上位30変動にこのラベルは一枚もない。すべてがtrim、add、sold_outのいずれかで刻印されており、上記の各行は受動的な価格変動ではなく、実際の売買判断を反映している。
**全体の構図:勝者から利益を刈り取り、サプライチェーンへ回す。**ファンドは最大のテック勝者群——NVDA、AAPL、GOOGL、GOOG、AMZN、AVGO、AMD、MU、INTC、AMAT、LRCX——の株数を削りながら、新規資金を半導体エコシステムの特定セグメントへ振り向けた。製造装置(KLAC)、ネットワーキング半導体(MRVL)、アナログ(TXN)、そしてストレージ・メモリ(WDC、SNDK、STX)である。半導体全体へのベットではない。MU、AMD、INTC、AMAT、LRCXが売り減らされる一方で、KLAC、MRVL、WDC、SNDK、STX、TXNは積み増された。エネルギーは最も明確な資金源で、XOMとCVXがともに縮小。セクター別組み入れもこのローテーションを裏付ける。情報技術は0.3286から0.3808へ上昇し、エネルギーは0.0383から0.0279へ、金融は0.1275から0.1169へ、ヘルスケアは0.1098から0.1038へ、生活必需品は0.044から0.0377へ低下した。HONからの完全撤退と、0.158136から0.193125へ上昇した回転率を重ね合わせれば、3か月前の提出から一歩進んだ、意図的に再編されたポートフォリオ像が浮かび上がる。
| ティッカー | アクション | 評価額の変化 |
|---|---|---|
| MU | 売り減らし | +$5.91B(売り減らしは事実。評価額の増加は株価上昇が売却分の価値を上回ったため——買いではない) |
| NVDA | 売り減らし | +$2.28B(売り減らしは事実。評価額の増加は株価上昇が売却分の価値を上回ったため——買いではない) |
| AAPL | 売り減らし | +$3.00B(売り減らしは事実。評価額の増加は株価上昇が売却分の価値を上回ったため——買いではない) |
| GOOGL | 売り減らし | +$2.44B(売り減らしは事実。評価額の増加は株価上昇が売却分の価値を上回ったため——買いではない) |
| AVGO | 売り減らし | +$2.04B(売り減らしは事実。評価額の増加は株価上昇が売却分の価値を上回ったため——買いではない) |
| KLAC | 買い増し | +$1.50B |
| MRVL | 買い増し | +$1.19B |
| WDC | 買い増し | +$1.03B |
| SNDK | 買い増し | +$1.00B |
| STX | 買い増し | +$883.8M |
| TXN | 買い増し | +$687.4M |
| TSLA | 買い増し | +$1.03B |
| XOM | 売り減らし | -$1.07B |
| CVX | 売り減らし | -$628.4M |
| NFLX | 売り減らし | -$715.8M |
| PLTR | 売り減らし | -$607.2M |
| HON | 全量売却 | ポジション完全解消(旧保有額$792.1M) |