Envestnet Asset Management2026-Q2
ENVESTNET ASSET MANAGEMENT INCが提出した2026年6月30日終了の第2四半期13F届出は、保有銘柄数が4822へ拡大する中で積極的な組み替えが行われた四半期を浮き彫りにしている。
Quick Stats
| ティッカー | 区分 | 価値変動 |
|---|---|---|
| IVV | 買い増し | +$9.47B |
| XOM | 全量売却 | 注目すべき変化 |
| IALT | 新規取得 | $1.42B |
| EFV | 売り減らし | -$1.96B |
| IVW | 売り減らし | +$1.20B(実際に株数は売却。金額の増加は価格上昇によるもので、買い増しではない) |
IVVは今四半期で最も際立った能動的な買い増しだ。評価額は+$9.47Bの増加となり、ポートフォリオに占めるウエイトは5.76%から7.32%へ上がった。これにより、届出の中で最も大きな金額変動であると同時に、開示された変更の中で最も重いポジション(7.32%)となった。届出全体も同じトーンで、売買回転率は0.206349から0.225594へ、保有銘柄数は4703から4822へと拡大している。
届出ではXOMはsold_out(全量売却)と記録されている。つまり前四半期末に$906.4Mだったポジションが期間内にすべて処分され、ウエイトは0.24%から0.00%へと消えた。この動きは、エネルギーセクターのウエイトが0.0496から0.0346へ低下したのと同じ四半期に起きている。残株が一切ないため、部分的な圧縮ではなく完全な解消だ。
今回の届出で最も読み違えやすい行だ。エンヴェストネットは実際にIVWの株数を減らしている――本物の売却だ――それでも評価額は$5.58Bから$6.78Bへ、ウエイトは1.49%から1.60%へと上昇した。四半期中の価格上昇が売却分の価値を上回ったためで、買い増しではない。BAI、MTUM、XLK、TSMも同じパターンで、いずれも売り減らしとして記録され、評価額の上昇は価格要因のみによるものだ。この5行に買いは一切含まれていない。
新しい名前は2つ現れた。IALTは$1.42B規模(ウエイト0.34%)で始まり、GGOVは$1.12B(0.26%)で始まった。その一方で、隣接する既存ポジションは大きく入れ替わった。IUSBは+$2.16B増加した半面、IAGGは0.35%から0.02%へ急減し、BINCも0.38%から0.17%へ縮小した。まとめて見れば、この一群は手放されたのではなく、組み直された四半期だった。
セクター別の数値はイエスだ。情報技術のウエイトは0.2536から0.2971へ上昇し、今回最大のセクター変動となった一方、金融は0.1504から0.1399へ小幅に後退した。売買内容もこれと整合的だ。NVDA(+$763.3M)、AVGO、LRCX、MU、GOOGL、QQQ、QQQMを買い増す一方、EFV(1.19%から0.58%)、IVE(1.57%から1.25%)、QUAL(0.91%から0.39%)を売り減らした。ここでもIVWと同様の注意が必要だ――XLKとTSMはこの群に属するが、実態は売り減らしで、評価額の上昇は価格だけが要因だ。集中度もHHIが0.007868から0.009735へとわずかに上昇した。
エンヴェストネットは2026年第2四半期、IVVのコアとなる組み入れを拡大し、売り減らした複数のファンドから離れるとともに、IALTやGGOVといった新規ポジションを開いた。売買回転率(0.225594)と集中度(HHI 0.009735)がそろって上昇しており、受動的な変動ではなく意図的な再配分だったことが分かる――ただしIVWのような評価額変動には売却と価格上昇が混在している。13Fはポジションのスナップショットとして読むべきものであり、そのまま真似るための指針ではない。