Charles Schwab Investment Management2026-Q2
毎四半期、米国上場株式で1億ドルを超える資産を運用する投資顧問は、米証券取引委員会(SEC)にフォーム13Fを提出し、長期保有ポジションを開示する義務がある。本稿では、チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメント(CHARLES SCHWAB INVESTMENT MANAGEMENT INC)の2026年第2四半期開示——2026年6月30日時点のポジション・スナップショット——を実例に、13Fの読み方を順を追って解説する。
**13Fが実際に何を開示するのかを押さえる。**13Fは四半期末の一枚のスナップショットであり、日誌ではない。四半期最終日に運用者が保有していた米国上場株式の全ロングポジションを列挙し、45日以内に提出する。ショートポジション、債券、現金、外国上場株は対象外のため、機関の資産の一部しか映さない。本件への当てはめ:シュワブ傘下の投資顧問部門は2026年6月30日時点で3439銘柄を保有すると申告し、前期の3455銘柄から減少。ターンオーバー比率は0.198694で、前期の0.181402から上昇した。
**本物の新規ポジションと既存ポジションの拡大を見分ける。**真の新規は前四半期の数値が空のまま現れ、new_buyとしてタグ付けされる。今回の変動額上位リストにはそれが一件もない。上位のすべてのティッカーは前四半期末の時点ですでにポートフォリオ内にあった。実際に見られるのは、小型だった既存ポジションの急速な拡大だ。マーベル・テクノロジー(MRVL)は$308.5Mから$1.56Bへ拡大し、組み入れ比率も0.05%から0.21%へ上昇。パロアルトネットワークス(PANW)は$953.6Mから$2.18Bへ。シュワブ自身の大型グロースETFであるSCHGも$1.27Bから$4.13Bへ拡大した。
**買い増し・売り減らし・全量売却を三つの別個の意思決定として読む。**買い増しは株の購入、売り減らしはコアを残しつつ一部売却、全量売却(sold_out)はポジションの完全解消を意味する。買い増しでは、AMDが+$4.56B増え、組み入れ比率は0.37%から0.93%へ。Alphabetは両銘柄とも買いが入った——GOOGLは+$2.88B、GOOGは+$9.8Mそれぞれ増加。売り減らしでは、エクソンモービル(XOM)が-$1.27B減り、比率は0.89%から0.60%へ低下。最もはっきりしたのはハネウェル(HON)で、$912.6Mのポジションが丸ごと売却され、銘柄自体が帳簿から消えた。
**評価額の増減と売買の向きが食い違う行を見逃さない。**13Fは3か月隔てた二枚のスナップショットを比較するため、ポジション金額は株数と株価の両方に連動し、通常は株価の方が勝つ。今四半期の上位の売り減らし12件は、金額が逆に増えている。マイクロン・テクノロジー(MU)を例にとると、株数は減らされた——本物の売却だ——それでも評価額は+$5.68B増えて$8.04Bとなった。株価の上昇が、売られた分の価値を上回ったからであり、これは買いではない。同じ仕組みが、エヌビディア(NVDA、+$4.02B)、アップル(AAPL、+$3.36B)、インテル(INTC)、サンディスク(SNDK)、ユナイテッドヘルス(UNH)、ブロードコム(AVGO)、アマゾン(AMZN)、ラムリサーチ(LRCX)、テキサス・インスツルメンツ(TXN)、シスコ(CSCO)、キャタピラー(CAT)にも当てはまる。逆の例は二つある。シェブロン(CVX)は株数こそ増えた——本物の買いだ——それでも評価額は-$1.22B減って$6.25Bとなった。株価下落が、買い増し分の価値を上回ったからであり、これは売りではない。アクセンチュア(ACN)も同様で、買い増しながら評価額は-$1.18B減少した。経験則:action欄は運用者が何をしたかを記録し、金額の増減はその意思決定と市場の動きを合わせた結果だと捉えること。
**変化なし(unchanged)行の意味を理解し、今回は一件もないことに気づく。**ある保有銘柄がunchangedとタグ付けされている場合、株数は一切動いていない。報告された評価額や組み入れ比率の変化はすべて、四半期内の株価変動によるものであり、運用者の意思決定によるものではない。この開示資料の上位変動リストに、このタグを持つ行は一つもない。上位30件の変動はすべて能動的な売買だ。ターンオーバー比率が0.181402から0.198694へ上昇した事実と合わせれば、前四半期より忙しいリバランスの四半期だったと読み取れる。
**一歩引いてポートフォリオ全体のパターンを読む。**情報技術の組み入れ比率は0.2722から0.3101へ拡大し、他セクターを大きく引き離して首位を守った。エネルギーは0.0678から0.053へ縮小、金融は0.1174から0.1081へ低下、ヘルスケアは0.1123から0.1141へ小幅上昇。集中度はほぼ横ばい(HHIは0.008746から0.008502へ)、モメンタム傾斜は0.038237パーセントポイントから0.02495パーセントポイントへ縮んだ。総じると、今四半期の姿は、インデックス商品中心の運用会社が、急騰した半導体・大型ハイテク株の利益を刈り取り——MU・NVDA・AAPLの売り減らし——一方で下落したCVXやACNを買い増し、MRVL・PANW・AMATといった中堅ハイテクを育てたというものだ。大きく値上がりしたリーダーを売り、出遅れた銘柄を買う。それは目標ウェイトへの復帰を目指すリバランシングの典型的な形であり、今回の提出ファイルはまさにその形をしている。
| ティッカー | 売買 | 評価額の変化 |
|---|---|---|
| MU | 売り減らし | +$5.68B——株数は減らしたが、急騰により評価額は上昇 |
| NVDA | 売り減らし | +$4.02B——株数は減らしたが、急騰により評価額は上昇 |
| AAPL | 売り減らし | +$3.36B——株数は減らしたが、急騰により評価額は上昇 |
| UNH | 売り減らし | +$2.61B——株数は減らしたが、急騰により評価額は上昇 |
| AMD | 買い増し | +$4.56B |
| GOOGL | 買い増し | +$2.88B |
| SCHG | 買い増し | +$2.86B |
| MRVL | 買い増し | +$1.25B |
| XOM | 売り減らし | -$1.27B |
| CVX | 買い増し | -$1.22B——株数は増やしたが、下落により評価額は減少 |
| ACN | 買い増し | -$1.18B——株数は増やしたが、下落により評価額は減少 |
| HON | 全量売却 | $912.6Mのポジションをすべて解消 |