カリフォルニア州教員退職年金制度(CalSTRS)が提出した2026年第2四半期の13Fは、例年の通い慣れた調整ではなく、ポートフォリオ全面組み替えの一報として読むべき内容だ。売買回転率は前期の0.15829から1.573004へ跳ね上がり、保有銘柄数は2925から3002へ増加、集中度を測るHHIは0.015751から0.006206へ急低下した。今回の届出における主要な保有変動はすべて買い増しであり、売り越しも全量売却も一件も含まれていない。
メガキャップ・テクノロジー株の買い増し
- NVDA——買い増し。評価額は+$28.62B増加して$35.02B。ウェイトは4.48%となり、前期は6.77%だった。
- AAPL——買い増し。評価額は+$16.63B増加して$22.28B。ウェイトは4.48%ではなく2.85%、前期は5.98%。
- MSFT——買い増し。評価額は+$6.74B増加して$10.71B。ウェイトは1.37%、前期4.20%。
- AMZN——買い増し。評価額は+$11.66B増加して$14.70B。ウェイトは1.88%、前期3.21%。
- AVGO——買い増し。評価額は+$4.72B増加して$6.83B。ウェイトは0.87%、前期2.23%。
- GOOGL——買い増し。評価額は+$6.29B増加して$8.84B。ウェイトは1.13%、前期2.70%。
- GOOG——買い増し。評価額は+$27.3M増加して$27.8M。ウェイトは0.00%、前期0.00%。
- INTC——買い増し。評価額は+$6.37B増加して$6.67B。ウェイトは0.85%、前期0.32%。
深掘り推察:「アクション欄」と「ウェイト欄」を突き合わせると、本当の姿が浮かび上がる。CalSTRSは上記の各メガキャップについて株数ベースで買い増しながら、個別ウェイトはいずれも低下している。この組み合わせが成立するのは、開示ポートフォリオ全体の膨らみ方が、内部のどの単一ポジションよりも速い場合だけだ。回転率が0.15829から1.573004へ、保有銘柄数が2925から3002へ、変動係数が6.71473から4.199729へ収束した事実と併せれば、見通しは明快になる。同制度はこの四半期をかけて株式スタックを基礎から組み直したのだ。HHIが0.006206まで落ちたのはその工事の痕跡であり、集中度を広がりへ交換する意識的な判断を映している。
インカム・リアルアセットの構築
- OBDC——買い増し。全リストで最も目立つ一行。評価額は+$16.26B増加して$16.45B、ウェイトは0.19%から2.10%へ引き上げられた。
- T——買い増し。評価額は+$10.37B増加して$10.68B。ウェイトは1.37%、前期0.34%。
- VZ——買い増し。評価額は+$6.08B増加して$6.41B。ウェイトは0.82%、前期0.35%。
- BAC——買い増し。評価額は+$9.78B増加して$10.29B。ウェイトは1.32%、前期0.54%。
- PFE——買い増し。評価額は+$8.80B増加して$9.05B。ウェイトは1.16%、前期0.27%。
- F——買い増し。評価額は+$5.97B増加して$6.04B。ウェイトは0.77%、前期0.07%。
- WFC——買い増し。評価額は+$4.27B増加して$4.65B。ウェイトは0.59%、前期0.40%。
- XOM——買い増し。評価額は+$4.26B増加して$5.09B。ウェイトは0.65%、前期0.88%。
- SLB——買い増し。評価額は+$2.87B増加して$3.12B。ウェイトは0.40%、前期0.26%。
- KMI——買い増し。評価額は+$3.32B増加して$3.39B。ウェイトは0.43%、前期0.08%。
- PCG——買い増し。評価額は+$3.60B増加して$3.66B。ウェイトは0.47%、前期0.06%。
- KO——買い増し。評価額は+$153.6M増加して$171.3M。ウェイトは0.02%、前期0.02%。
- PG——買い増し。評価額は+$3.01B増加して$3.53B。ウェイトは0.45%、前期0.55%。
- KVUE——買い増し。評価額は+$2.90B増加して$2.95B。ウェイトは0.38%、前期0.06%。
- MRK——買い増し。評価額は+$3.31B増加して$3.77B。ウェイトは0.48%、前期0.49%。
- BMY——買い増し。評価額は+$3.01B増加して$3.22B。ウェイトは0.41%、前期0.21%。
- WMT——買い増し。評価額は+$5.84B増加して$6.67B。ウェイトは0.85%、前期0.88%。
- NFLX——買い増し。評価額は+$5.81B増加して$6.43B。ウェイトは0.82%、前期0.66%。
- CSCO——買い増し。評価額は+$5.54B増加して$6.01B。ウェイトは0.77%、前期0.49%。
- CMCSA——買い増し。評価額は+$5.52B増加して$5.69B。ウェイトは0.73%、前期0.18%。
- WBD——買い増し。評価額は+$3.52B増加して$3.62B。ウェイトは0.46%、前期0.10%。
- GRAB——買い増し。評価額は+$3.57B増加して$3.58B。ウェイトは0.46%、前期0.01%。
深掘り推察:2つ目のリストをビジネスモデルで並べ替えれば、狙いは露骨なほど明快だ。通信キャリア(T、VZ)、事業会社向け融資のBDC(OBDC)、中流ガス(KMI)、油田サービス(SLB)、総合石油メジャー(XOM)、規制電力(PCG)、生活必需品(KO、PG、KVUE)、医薬品(PFE、MRK、BMY)、大手銀行(BAC、WFC)が、教科書どおりのキャッシュ・イールドとハードアセットの束を形作る。NVDA・MSFT・AAPLへの新規買いと重ねれば、それはバーベル戦略だ。片側に最強クラスの大型優良フランチャイズへの最大級のエクスポージャーを置き、反対側に契約ベースのキャッシュフローを置く。セクター別内訳は、このローテーションがすでに帳簿に刻まれていることを裏付ける。金融は11.45%から15.45%、エネルギーは2.69%から5.83%、公益事業は0.39%から4.05%、不動産は0.05%から4.84%、素材は0.47%から2.75%、生活必需品は4.73%から5.99%、資本財・サービスは5.29%から7.57%。一方で情報技術は39.68%から24.1%、通信サービスは13.64%から9.73%、一般消費財・サービスは11.17%から10.12%へ後退した。ヘルスケアですら、PFE・MRK・BMYを積極的に買い増しながら10.45%から9.58%へ薄まった。周辺のポジションの方が速く膨らんだためだ。
最後にモメンタムの規律が絵を完成させる。ポートフォリオのモメンタム・ティルトは前期の-0.01006パーセントポイントから0.031662パーセントポイントへ正転しており、広げた網はトレンドに逆らうのではなく沿って投入されている。
要点まとめ
- CalSTRSは2026年第2四半期にフル稼働した。回転率は1.573004(前期0.15829)、保有銘柄数は3002へ拡大、主要変動30件すべてが買い増し——売り越し・全量売却ゼロ。
- 集中度を広がりへ交換する意図的な一手だった。HHIは0.015751から0.006206へ低下し、ウェイトは金融(15.45%、前期11.45%)、エネルギー(5.83%、前期2.69%)、公益事業(4.05%、前期0.39%)、不動産(4.84%、前期0.05%)へ回帰した。
- 出来上がったのはバーベル型の帳簿だ。メガキャップ・テックの買い増し(NVDA、AAPL、MSFT、AMZN)を、通信・銀行・パイプライン・生活必需品のインカム群(T、VZ、OBDC、KMI、KO)で支え、モメンタム・ティルトは0.031662パーセントポイントへ正転した。